29歳からのスリランカ

仏教・オーガニック農業・日常のこと…を等身大目線で綴った人生初ブログ。

赴任地・・・それは「極楽」;孔雀、牛、ときどき象。

さて、今回はついにお仕事&赴任地についてお話を。

 

実は、スリランカには、オーガニック農業の普及という名目でやってまいりました私。

スリランカのBOI(投資省庁)管轄の、とある企業で、コーディネーター職をしています。お仕事については別途また詳細に!

 

そんな私の最初の赴任地は、Rajanganaという、コロンボから車で4時間かかる、「超」一級の田舎地帯なのでした。

そこに企業が持っている「超」巨大な研修センター+農地で、まずはスリランカの田舎の生活や、農業様式、どんな作物があるかについて、学びます。

といっても、日本のように手取り足取りの研修形式で教えてくれるはずもなく、英語の少しできそうなスタッフを捕まえては、What is this~? を繰り返す日々)

 

はい、ではまず、赴任地への道のりを映した一枚からどうぞ。

f:id:chisalanka:20171223132519j:plain

道路工事中。まだコンクリート舗装されていないので、洪水で道路が消えることも(汗)

 

揺らーれーるー!!!!!(この道路状態で30分経過)

 

そしてその先は・・・ジャングルのような道が続き・・・(驚きのあまり写真をとる気力なし)

 

生い茂る木の先についた世界は・・・

 

↓(え?ここ?)

 

f:id:chisalanka:20171223132645j:plain

 

美しい!!!!!(いや、ここ、ほんとにジャングルのなか?)

 

 

↓建物のむこうに広がる蓮池

f:id:chisalanka:20171223132742j:plain

 

↓金色の稲穂!(あ、朝日でまぶしい…)

f:id:chisalanka:20171223132729j:plain

 

↓駆け巡る孔雀たち(※孔雀の写真は他所で撮影したもの。臨場感は、この倍くらいです)

f:id:chisalanka:20171223141104j:plain

 

このほかにも、牛の群れや、ときどき象も(!)訪れるというこのセンター。

 

さて、ちょっとかなりマニアックですが、このとき私はお経の一つ『仏説阿弥陀経』の一説が頭によぎったのでした。

 

「広々とした仏の土地には、蓮池が広がり、金色に輝いており、暑くもなく寒くもなく、心地よい荘厳な世界で、様々な鳥たち、孔雀等が法を説いている・・・」

 

という(かなり大雑排に概略した)一説があるのですが、まさに、その光景。

 

・・・リアル極楽じゃーん!(嬉)

 

と思えたのは、やはりつかの間。

この後、壮絶な試練が待ち構えているのでした(続く)。

 

※あ、極楽ではWIFIはないみたいなので、みなさん、現世でおもいっきり楽しみましょう(とかなんとか言ってみたりして)

 

今日もよい一日を。

合掌

渡航~5日目;最大の謎「カルマ」

渡航前のことはずんっとすっ飛ばして(※後日書きます( ;^ω^)・・・)

 

忘れもしないスリランカ生活1日目@空港。

恥ずかしながらスリランカとはどんなところかもわかっておらず来たわたくし。

 

(…ま、インドいったことあるし、インドに近いし、インドみたいなもんでしょ)

 

しかもスリランカ企業で働くために来たわたくし。

レジデンスVISA取得のために、スリランカ人担当Uと入念にSkype打ち合わせまでしたわたくし。

悠々とVISAを入国審査で見せるも「これ許可できないね。後ろのデスク言って」

 

(・・・なんで!?Uさん!何にも悪いことしてないよ!!!!)

 

早速スリランカの洗礼を受け若干パニック(だって入国不許可だと働けないよ、私)になりながらも、デスクで事情を話すこと10分。

 

入国管理官「ノープロブレム。ノープロブレム。イッツスモールミステイク」

CHISA「OK? OK? あーOK!!!!」

入国管理官「ハッㇵ―。イッツ ユア カルマ! ドントウォーリー」

CHISA 「(ん? カルマ? なぜカルマ?) Anyway, Thank you」 

 

・・・と、腑に落ちないまま空港を後にしたのでした。

この日は夜も遅く、コロンボ中心部に滞在。

翌朝、せっかくなのでコロンボ市内を散策してみました。

 

↓こんなタワーや(実はここ、貿易センタービル)

 

f:id:chisalanka:20171222110642j:plain

 

↓いいかんじの交差点まであったりして(牛なし!)

f:id:chisalanka:20171222110727j:plain

 

 

 

おー!インドではない!!!(あたり前。)

 

コロンボ近郊の発展具合に驚きつつ、ルンルン♪気分で散策を続けるわたくし。

しかし、ですね。よく見ると、ビルの前や交差点の道端で物乞いをする人びとの姿がちらほら。なかには、肘からしたの両手・片手を失った方、両足をなくされて路上に座っている方も。

 

彼・彼女たちの横に置いてあるドネーションボウル(寄付をお願いする箱)に、道行く人びとは、コインや少額のお札をそっと入れていきます。それは「私、いいことしました」という感じではなく、さらっと。ごく日常の挨拶のように、自然な流れで。

 

その日、少し悶々としながら過ごしつつも、なんとか会社スタッフ(直属上司P)と面会し、数日後には赴任地へ向けて出発することに(さらばコロンボ・・・)。

 

(道中、ええーどこまで行くの?え?ここ、赴任地!? の状態だったことは割愛)

 

上司P「Hi,CHISA。ようこそ君の赴任地へ。・・・(中略)・・・ところで、今疑問に思っていることはないかい?」

CHISA「はい、あります。まず、物乞いの方々について。彼らに対して、どのように接するべきなのか、迷っています。"ビジネスとして物乞いを行っている者もいる”という記事も読んだことがありますが、実際生活に困っている方がいるのも事実だと思っています。少額の"寄付”をするという態度は、彼らや社会のためにいいのかな・・・とジレンマを感じます。アドバイスください」

上司P「うーん。寄付をするかしないかは、君次第だね。というのも、彼らが今物乞いを行っているのは、ある意味カルマだからね」

CHISA「(またでたっ!)カルマ!?」

上司P「うん。前世の悪い行いによって、現世は物乞いとして生きているわけだから…それはカルマとして受け入れることなんだよね」

 

カルマ(業:「ごう」)とは、とは、行為、所作、意志によるの活動、意志による身心の生活を意味する語仏教およびインドの多くの宗教の説では、またはの業を作ると、因果の道理によってそれ相応の楽またはの報い(果報)が生じるとされる。*1

 

CHISA(あーうー。。。つまり、自業自得ってことね。。。でもそれって、現世での「平等」とか「人権」とかを放棄するってことなのかしら?)悶。悶。悶。悶。悶。。。。

 

上司P「でも、彼らが現世で善い行いをすれば、来世はいい生活を送れるかもしれないしね。その逆もだよ。いまお金持ちの人も、悪いことしたら、来世はどうなるか分からないしね。ま、そんなわけで、CHISA、もし君がかれらに寄付すると、それは仏教でいう”喜捨”(布施、施す行いのこと)だから、君の善いカルマを積むことになるんだよ」

CHISA「なるほど。寄付するのは、物乞いの人びとのために、ではなく自分が善い行いをする、ということなんですね・・・(中略)・・・ところで、私、入国管理の時にVISAがうまくいかなくて、それもカルマって言われたんですよね」

上司P「あーそうだったの。じゃ、前世で何か悪いことしたのかもね、君(笑)」

CHISA「・・・そ、そうですね。前世でね・・・カルマですね(汗)」

 

ふ、深い…"カルマ”・・・

 

 

=========

後日談。

スリランカ人はけっこう普通に「カルマ」を連発します。

例えば、クリケット(野球に似た人気のスポーツ)をしているときに、ピッチャーの投げた球がバッターの股間にあったって、彼が悶絶した瞬間(痛そう・・・、いや、私、女子なので痛さの加減はわからないですけど)

「ははー!カルマだー!(一同大爆笑!!!)」

 

(前世でどんなことしたら、こんなカルマにあうのかしら…)

 

と、いうことで。

いいことがあっても、悪いことがあっても、「カルマ」を口にするスリランカ人。

考えようによっては、とってもハッピーな生き方かも、と思うこの頃。事実、スリランカ人はとっても楽観主義の方が多い気がします。悪いことがあっても、人生につまづいても、「カルマだからね、ははっ」と、流す“強さ”も見えたりして。

まあ、深く考えずにカルマの一言で片づけてしまうのもどうかと思うのですが、それもこの国のお国柄・・・

 

とはいいつつ、最近私も「カルマ」を使いこなしています。

忘れ物をした人に「あ、それはカルマだからね(しょうがないよ、気にしないで)」っていう感じに。

 

今私がスリランカのお寺でこのブログを書いているのも、何かのカルマってことなんでしょう。そして、このブログをご覧いただいているみなさんとのご縁も、何かのカルマかもしれません。

 

では、今日もいい日でありますように。

合掌

 

 

*1:Wikipediaより

ブログ開設への道のり

ついに・・・ブログを開設(めっちゃ苦手&いまだ不安!)

 

スリランカに来てかれこれ2年近く。

そして来月から日本に生活の基盤を移そうとしているCHISAです。

 

一時帰国するたびに、家族や友人に、

いやもとい、スリランカで会う日本人のみなさんに、

いやいや、ついでに現地スリランカ人にまでも

 

「なんでブログをつけないんだ、CHISA!」

 

と言われ続けた、奇想天外なスリランカ滞在。

 

いや…だって恥ずかしい。。。(/ω\)

というか、そもそも日本社会で日々まっとうに生きる方がたからは現実ばなれしすぎて"ネタ”としか思われないのでは・・・

という、少々の葛藤のもと生まれたブログ。

 

SNSにも滅多にアップしなかったこれまでの生活を

ぽつぽつ振り返りながら書いてみようかと思います。

 

記事はオンタイムではなく、あくまでもこの2年間のどこかで起こったもの。

筆不精&飽き性ゆえ、気の向いたときにこそっとアップする予定です。

へーへー。いや、まじかよ!と笑いとばしながら

ご照覧いただけるとありがたいです!

 

↓ 弊社オーガニック農園。マンゴー食べ放題!(→しかしマンゴーアレルギー涙)

 ※「ん?弊社?」「オーガニック農園?」に疑問を持たれた方、どうぞ長いお付き合いを笑。

 

 

f:id:chisalanka:20171221221845j:plain